鹿ヶ谷山瑞光院

平成29年(2017年)第1次大峰山入峰修行の記録

平成29年瑞光院大峰入峰修行は、多くの希望者に参加していただけるよう、参加者それぞれの都合に合わせ、2回にわけて開催することになり、そのうち第1次大峰山入峰修行は、7月1日(土)~2日(日)、1泊2日の日程で行われました。
特に今年は、天川村籠山(こもりやま)の山中にある岩穴「仏棚」に参拝しました。
ここは、弘法大師が修行されて3体の仏像を刻まれたと伝えられる地です。長く場所がわかりませんでしたが、いつも私たちを入峰修行に導いてくださっている高木先達らが懸命にさがし、平成27年に地元の方が守り伝えていることが判明。ようやく確認された聖地です。 高木先達らは、この場所が二度と忘れられることのないようにと、大師像の奉納を計画。今年(平成29年)6月、90キロほどある大師像を3つのパーツに分けて、僧侶や信者、地元住民らが交代で約2時間かけて仏棚へと運び上げ安置されました。
この希有で尊い慶事がおこなわれた聖地に参拝することができて、全員感激いたしました。

このページでは、二日間に及ぶ聖地参拝と登拝のようすを写真でたどります。
掲載した写真の多くは、いつものごとく先達として私たちを導いてくださった高木英舟師が撮影されたものです。道案内から拝観説明、登山の安全、参加者の健康などすべてを気遣っていただきました。あらためて先達に感謝を捧げます。

画像をマウスオーバーすると拡大画像をご覧いただけます。

第1日目 7月1日(土)

先ずは仏棚へ
総勢4名は、近鉄「下市口」駅に集合。先ずは駅前のコンビニで昼食のおにぎりなどを購入し、最初の目的地、天川村籠山の「仏棚」に向かいました。
登の口手前の広いところで車を駐めさせてもらい、準備を整えているところです。
仏棚への登り口
「仏棚」登り口から、およそ1時間ほど山道を歩けば到着します。
この参道も、高木先達をはじめ有志の方々の手によって、歩きやすいように整備されています。
途中休憩
ここで少し休憩。みんな楽しそうな表情です。
登山中にお弁当
ちょうどお昼時。一汗かいて、山の空気を満喫。
仏棚洞穴と弘法大師像
仏棚の岩穴に着きました。御大師様がこの地に籠り修行をされた聖地です。
この洞穴に、この年の6月、90キロの大師像が運び上げられ奉安されました。 多くの人々の思いが込められた御大師様に全員で参拝しました。
下山して感謝の吹螺
無事に下まで下りてきて、感謝の立螺。辺りに響き渡りました。
感謝の法楽
有り難うございましたと感謝を捧げる、高木先達でありました。
天河神社
続いては、少し車で移動して、いつもお参りしている天河大弁財天社へ参拝。天川村屈指のパワースポットです。
来迎院参拝
天河神社参拝に続いて、隣にある来迎院に参拝。
境内には、銀杏の巨樹があります。
来迎院参拝
弘法大師が仏棚で刻まれた、阿弥陀如来、不動明王、地蔵尊の三体の仏像に「いずこなりとも好きな所へ行かれたらよい」と告げると、不動明王はこの地に歩いて来られ、来迎院の「あゆみ不動尊」として祀られたと伝わっているそうです。
来迎院境内には、梵字で「ア」と刻まれた石碑がありました。
龍泉寺水行
一行は、今夜泊まらせていただく洞川温泉の「にしぎ」さんに入り、先ずは明日の登拝に備えて、龍泉寺で水行。
ここの水は冷たいっ!
というか、身を刺すような痛さです。
龍泉寺水行
上半身まで浸かってしまうと、案外平気になっちゃいます。
以前は褌だけでも(大昔はスッポンポンでも)入れましたが、今はマナーとして上の衣も着用するようになりました。
夕暮れの洞川
水行させていただき、八大龍王堂でお勤めして、帰るころには夕暮れを迎えていました。
土日とあって、大勢の参拝者が宿をとっていました。
夕食
宿に戻って、あたたかいお風呂をいたたぎ、お楽しみの夕食。
天地の恵みに感謝しながら、美味しいお料理をいただきました。

▲Top of the Page

第2日目 7月2日(日)

お助け水で休憩
朝食後、にしぎさん特製のおにぎり弁当をザックに詰め出発。大橋茶屋からは、いよいよ登山。
途中のお助け水で、お水をいただき一息つきました。
大峰登拝中
高木さんの必殺技「猿腕撮影法」。
自撮りなんて生やさしいものじゃありません。
わらじ履きかえ所
洞辻茶屋を過ぎて、いよいよ表行場に入るところに、「わらじ履きかえ所」の石碑があります。
かつては、神聖な行場に入る前に、穢れた草鞋から綺麗な草鞋に履き替えて、心を新たに行場に臨んだものなのです。
鎖場
鐘掛け岩の行場の手前には、少しこんな鎖場もあります。
鐘掛岩の石碑
表行場の最初は「鐘掛岩」。
役行者と鐘掛岩のいわれを説明する先達。
鐘掛岩登り口
岩を上り始めるところは展望台にもなっています。
鐘掛岩の行場
怖いけど、先達の指示にしたがって上っていきます。
安全のため、妨げになる荷物は全部下に置いてきています。
鐘掛岩の行場
にっちもさっちも身動きがとれなくなったら、「南無神変大菩薩」と唱えて、神仏に身を委るように教わりました。
西の覗
次の行場は「西の覗(のぞき)」。ここは有名ですね。
覗きの行
先達の厳しい言葉を噛みしめて、慚愧懺悔。

▲Top of the Page

大峰山頂で花を愛でる
表の行場を無魔成満して、いよいよ山上まで上ってきました。
花を愛でる心を忘れない、高木先達でありました。
「大山蓮花(深山蓮華)」かな?
裏行場
山上の龍泉寺をお参りして、荷物を置かせてもらい、龍泉寺の方に先達をお願いして、裏行場での修行にも入りました。
命がけの、一層厳しい行場なので、ようすをお見せすることは控えます。
大峯山寺妙覚門
そして、大峰山寺へ参拝。参道途中にある妙覚門。
大峯山寺本堂前
大峰山寺の本堂に上がらせていただき、お参りをいたしました。金剛杖の焼き印や納経帳の御朱印、御守や御札などをいただき、本堂前で記念撮影。
湧出岩
大峰山寺に続いて、役行者が蔵王権現を祈り出したと伝えられる湧出岩へお参り。
頂上のお花畑
頂上のお花畑で一息。
このあたりの景観などは、頂上まで登ってきた人でなければ味わえない楽しみなのです
日本岩
今年の「日本岩」のようすは、まずまずの天候にめぐまれました。美しい展望も楽しむことができました。。
無事下山
無事に下山して女人結界門にて記念撮影。第1次入峰修行は無魔成満いたしました。

▲Top of the Page

瑞光院 Website
トップページ
高野山真言宗
浪切不動明王
鹿ケ谷山(ししがたにさん) 瑞 光 院(ずい こう いん)
〒606-8441 京都市左京区鹿ケ谷徳善谷町4-41
振替口座 : 00970-6-164202 「瑞光院」
Copyright © Zuiko-in Temple, All rights reserved.