鹿ヶ谷山瑞光院
平成28年秋季大祭 柴燈大護摩供

2016年秋季大祭・柴燈大護摩供のご報告

平成26年に執り行いました瑞光院開山60周年奉祝・柴燈大護摩大祭以来、秋季大祭として毎年修行しております柴燈大護摩供、本年は平成28年10月30日(日)に、盛大に執り行いました。
今年も好天に恵まれ、おだやかな一日となり、大勢の方々にご参拝いただきました。
出仕の行者方はもとより、日頃よりお世話をいただいております篤信の方々、また地元消防団をはじめ地域の方々など、多くの皆様方に力を惜しまぬご協力をいただきました。心より厚く御礼申し上げます。

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道場荘厳と準備

護摩壇の組み上げ 習礼
当日の仕上げ 祭壇
柴燈護摩の準備は前日からはじめられ、夕方暗くなっても習礼(予行演習)などに余念がありませんでした。
当日も早朝より道場荘厳などの仕上げ、和太鼓奉納演奏、受付、生姜湯接待、参詣者のピストン輸送など、すべて入念に準備を整えて、参詣者を迎え入れるばかりとなりました。

進列・諸堂御法楽

矢留鬼不動堂御法楽
前泊するスタッフたちの宿舎や法要の集会所として、瑞光院のすぐ隣にある大文字温泉をお借りしています。
行道の進列に先立ち、そこにお祀りされている「矢留鬼不動堂」において御法楽。

お練り
御法楽ののち大文字温泉を出発。続いてお練りは瑞光院本堂に向かいます。

本堂遙拝
瑞光院本堂前に進列し、ご本尊浪切不動明王を遙拝して、御法楽を捧げました。

いよいよ護摩道場へ 行者を迎える参詣者たち

行者一行は、いよいよ護摩道場へ向かいます。気持ちも引き締まり、凜々しい表情の行者たちです。
そして、それを迎える参詣者の皆様たち。これから共に祈りを捧げます。今年は、テレビ放送のカメラも入りました。

入道場・御法楽

宝剣師結界を切る
護摩道場の入り口において、宝剣先達が宝剣にて結界を切り、行者たちは道場に入場しました。

柴燈大護摩供修行に先立ち、この山を守護されている龍神様をはじめ諸天善神、ならびに柴燈護摩道場にお祀りされているご本尊浪切不動明王に御法楽を捧げました。
先ず、二礼・二拍手・一礼の拝礼作法につづいて修祓。全員低頭してお祓いを受けました。
参詣者も一緒になって、全員で龍神祝詞、般若心経、諸真言を唱和し、柴燈護摩供の無魔成満を祈りました。

音鼓組 和太鼓奉納演奏

和太鼓奉納演奏
護摩供修行のはじまりを告げるため、神戸を中心に活動している『音鼓組』のみなさんが、若さあふれるパワフルな和太鼓の演奏を奉納してくれました。
今年も和太鼓の高らかな音色は、聞く人たちの心を振るわせ、鹿ヶ谷の麓まで響き渡っておりました。

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山主挨拶

柴燈護摩大祇師をつとめる鹿ヶ谷山瑞光院・松尾祥雄住職が挨拶。今年も感謝と喜びが伝わる挨拶でした。(;д;)

開白の螺

吹螺師開白の螺
ベテラン行者の二人が、「開白の螺」をたてました。仏が説法されるときの声は『獅子吼』と呼ばれ、法螺貝の音もまさに獅子吼をあらわします。
ここで法螺貝の音は、柴燈大護摩法要のはじまりを告げます。

神斧の大事

神斧の大事
神斧の大事は、行く手をはばむ大木をなぎ倒し、煩悩を断って魔を払う修行です。
大地にしっかり踏ん張って、いつもながら力のこもった作法です。

法弓

法弓作法
東・南・西・北・中央・鬼門の六方向に矢を放つ法弓。道場の守護を願い、結界する作法です。 矢を取った人は、破魔矢として持ち帰ることができます。

宝剣

宝剣作法
修験者が携える刀「宝剣」は不動明王の利剣。護摩壇に向かって「光」の文字を切り、壇上を清め結護します。

願文

松明に点火
願文奉読にあたり、点火師両人および承仕は、祭壇の燈明から松明に火をいただき、松明の作法を修しました。

願文奉読
法会の趣意を述べ、所願成就を祈念する願文の奉読。
点火師は松明を交叉させて捧げ持ちます。

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護摩壇点火

護摩壇点火 護摩壇点火
願文が読み上げられると、点火師は護摩壇の火口に松明を差し入れ点火。
またたく間に煙が立ち上り、護摩壇は燃え上がりました。

燃えさかる護摩の火焔と祈り

大祇師転座・修法
点火と同時に大祇師は獅子座に転座着床し、護摩の秘法を一心に修し祈念します。

行者たちの祈り
行者一同も錫杖を振りながら経典や真言を読誦し、祈りを捧げます。

投じられた添え護摩木
燃えさかる火焔の中に、行者の手によって添え護摩木が、祈りとともに投じられています。

特別祈祷札に祈念
皆様にお申し込みいただいた特別祈祷の御札に、大祇師が直接祈念しています。

火焔の力
護摩の炎は、まさしく不動明王の火焔であり、煩悩を浄化させ悟りへ導く智恵の力が現われたものです。
このウェブサイトをご覧の皆様も、お不動様の智恵の力をお受けください。

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ふたたび和太鼓奉納

火渡り準備中の和太鼓奉納
柴燈護摩の修行は成満し、続いて火渡りとなりますが、火床を整える準備の間にも、『音鼓組』の若者たちが奉納演奏をしてくれました。

火渡り

大祇師一度目の火渡り 大祇師一度目の火渡り
不動明王の火生三昧の境地に入って、火焔が燃えさかる火床を渡ります。
最初に大祇師が渡りました。まず火伏せの秘法が修され、宝剣で九字を切り、剣を持って火を渡ります。
二度目も、大祇師が御祈願の御札などを頂きに捧げながら渡りました。
火床のようす
行者たちも続いて渡った火床はこんなようすでした。
まさに火生三昧!
最後はテレビカメラが火渡り
参詣の方々も次々と火渡りして、最後に渡ったのはテレビカメラでした。
皆様にお受けいただいた火渡り御幣は、出仕した僧侶が手作りしたものです。罪障災厄を焼き尽くし、厄除開運・健康長寿などのお不動様の力が込められています。さらには火災を防ぐ火伏せの効用もありますので、ご自宅で大切におまつりしてください。

修行を終えて

総代挨拶
今年の大祭も無事に修行を終えて、瑞光院信徒総代代表よりご挨拶がありました。
無事に開催できたことへの喜びとともに、ご参詣の皆様、ならびに法要を支えてくださったスタッフの方々や、防火を見守ってくださった左京消防団錦林東山消防分団の皆様、そして和太鼓奉納演奏で大祭を大いに盛り上げてくれた音鼓組みの皆様へ感謝の気持ちが伝えられました。

スタッフ集合写真

最後に、関係された皆様全員で記念写真を撮りました。
このほかにも、写真に入っていない方々もおられます。大祭を献身的に支えてくださった多くの方々に厚く御礼申し上げます。
中央には、いつも懇意にしていただいております高僧の方が、一緒に入ってくださいました。とても良い記念になる写真となりました。

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2016年 柴燈大護摩大祭 京都新聞報道記事

京都新聞報道記事
大祭当日、京都新聞社の取材が入り、翌日の朝刊に記事が報じられました。記事の切り抜きも是非ご覧ください。
※掲載には京都新聞社の許諾を受けています。

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京都新聞社のウェブサイトにも記事が掲載されました。
こちらをクリックしてください。


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