鹿ヶ谷山瑞光院
平成27年秋季大祭 柴燈大護摩供

2015年秋季大祭・柴燈大護摩供のご報告

昨年執り行いました瑞光院開山60周年奉祝・柴燈大護摩大祭に引き続き、今年からは秋季大祭として毎年修行することとなりました。
本年、平成27年秋季大祭は、去る平成27年10月25日(日)に、多くの方々のご参詣をいただき盛大に執り行うことができました。
出仕の行者方はもとより、日頃よりお世話をいただいております篤信の方々には、準備の段階から片付けにいたるまで、力を惜しまぬご協力をいただきました。心より厚く御礼申し上げます。

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道場荘厳と準備

護摩壇の組み上げ 護摩壇の荘厳
奉納演奏される太鼓 参詣者受け入れ体制
護摩壇は前日に組み上げられ、当日の朝から飾り付けや荘厳が施されました。
昼前には和太鼓奉納演奏の準備も整い、受付や生姜湯のお接待、また麓からピストン輸送の車もスタンバイして、参詣の方々を迎え入れるばかりとなりました。

進列・法楽

矢留鬼不動堂御法楽
瑞光院のすぐ隣にある大文字温泉をお借りして、宿泊や集会所として使わせていただきました。
先ずそこにお祀りされている「矢留鬼不動堂」において御法楽。つづいて瑞光院本堂に向けて行道を開始しました。

瑞光院本堂前での御法楽 吹螺師近影
瑞光院本堂前に進列し、ご本尊浪切不動明王に御法楽を捧げました。
吹螺師たちが持つご自慢の法螺貝。その歌口には、見事な螺鈿装飾が施されていました。

音鼓組 和太鼓奉納演奏

和太鼓演奏のようす 和太鼓演奏のようす
神戸を中心に活動している『音鼓組』のみなさんが、柴燈大護摩供に先だって、和太鼓のカッコイイ演奏を奉納してくれました。
8人のメンバー全員が息もぴったりと合った演奏で、聞く人たちの心を振るわせただけでなく、鹿ヶ谷の山中から麓の町まで響き渡っていたそうです。

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入道場・御法楽

入道場のようす 御法楽
宝剣先達が宝剣にて結界を切り、行者たちは道場に入場しました。
そして、柴燈大護摩供修行に先立ち、この山を守護されている龍神様をはじめ諸天善神、ならびに柴燈護摩道場にお祀りされているご本尊浪切不動明王に御法楽を捧げました。
先ず、二礼・二拍手・一礼の拝礼作法につづいて修祓。全員低頭してお祓いを受けました。
参詣者も一緒になって、全員で龍神祝詞、般若心経、諸真言を唱和し、柴燈護摩供の無魔成満を祈りました。

山主挨拶

山主挨拶のようす
柴燈護摩大祇師をつとめる鹿ヶ谷山瑞光院・松尾祥雄住職が挨拶。
昨年は感極まって思わず感涙でしたが、今年は和太鼓奉納演奏のときにすでに泣いてしまったそうです。(;д;)

開白の螺

吹螺師開白の螺
仏が説法されるときの声は『獅子吼』と呼ばれ、法螺貝の音もまさに獅子吼をあらわします。
ここで、法螺貝の音は、柴燈大護摩法要のはじまりを告げます。

神斧の大事

神斧の大事 神斧の大事
先ずは力のこもった神斧の作法。行く手をはばむ大木をなぎ倒し、煩悩を断って魔を払う修行です。
今年も、宙を軽やかにジャンプしています。

法弓

法弓 法弓
東・南・西・北・中央・鬼門の六方向に矢を放つ法弓。道場の守護を願い、結界する作法です。
矢を取った人は、破魔矢として持ち帰ることができます。

宝剣

宝剣 宝剣
修験者が携える刀「宝剣」は不動明王の利剣。護摩壇に向かって「光」の文字を切り、壇上を清め結護します。

願文

願文
法会の趣意を述べ、所願成就を祈念する願文の奉読。
点火師は松明を交叉させて捧げ持ちます。

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点火

点火 点火
点火師は、灯明から松明に火をいただき、松明を高く掲げて点火作法を修します。
そして、護摩壇の火口に松明を差し入れ、瞬く間に煙が立ち上りました。

大祇師転座修法

大祇師修法 大祇師修法
点火と同時に大祇師は獅子座に着床、護摩の秘法を修法します。一同は般若心経や不動明王の慈救咒などを唱えはじめます。

燃えさかる護摩の火焔

護摩の火焔 護摩の火焔
燃えさかる大護摩の火焔に、みんなで祈りを捧げました。
大祇師の手で特別祈祷の御祈念がなされ、行者の手で添え護摩木に御祈念され、火焔の中に投じられました。

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火渡り

大祇師火渡り 大祇師火渡り
不動明王の火生三昧の境地に入って、火焔が燃えさかる火床を渡ります。
一番最初に大祇師が渡りました。まず火伏せの秘法が修され、宝剣で九字を切り、燃えさかる火を渡ります。
二度目は、御祈願の御札などを抱きかかえて渡りました。
行者火渡り
続いて、行者たちが次々と火を渡りました。
これぞ、正に火生三昧!
音鼓組火渡り 音鼓組火渡り
和太鼓「音鼓組」のみんなも、火渡りをしました。 みんなイケメンだ! お不動さまも顔負け。
老若男女も火渡り
参詣の老若男女も、火渡り御幣をいただいて次々と火を渡りました。

修行を終えて

行者そろって記念撮影
無事に修行を終えて、瑞光院信徒総代代表より、ご参詣の皆様、ならびに法要を支えてくださった方々や、防火を見守ってくださった錦林東山消防団の皆様へお礼のご挨拶を申し上げました。
その後、関係された皆様全員で記念写真を撮りました。
ここには写っていない方々を含め、この法会を献身的に支えてくださった多くの方々に厚く御礼申し上げます。

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